伝える側の責任

むかーし
プータロー(=無職。って死語?)状態の時に、「ちょっと手伝ってよ」と言われ、ダンナのコンピュータの仕事を手伝うようになった。
始めの頃よく揉めたのは・・・

「言うたやん!」
「知らん。聞いてないで。」
「絶対言うてるよ!」
「言うたんかもしれんけど、伝わってないねん。」

というやり取りが頻繁に起こっていた。
こっちは間違いなく言ったんだから、右から左へ聞き流してる相手が悪いと思っている。
向こうは全く覚えてないらしく、向こうがわかるまでしつこく伝えるべきだと主張する。

いや、言ったとき「うん」て返事してるし・・・
それ以外どう確認すんねん。
と、こっちは責任など感じていない。

言った、知らんのやり取りは、どこまで行っても平行線。

結局のところ・・・
伝える側が相手に確実に伝わったことを確認出来るまで、しつこく言い続けるしかない、というのが私の結論。
で、どう確認するか。
相手の反応や行動をチェックする。これしかない。

伝わったか伝わっていないか、そして、正しく伝わっているか。
最終的に相手の行動を見ないとわからない。
自分は正しく伝えたつもり、そして意思確認したつもりでも、こっちが想像もしていない勘違いをしているということが往々にしてあるのだ。

日本人にありがちな「そこは言わんでもわかるやろ」とか「それはこういう意味に決まってるやろ」という共通の認識を【持っているはず】という勝手な思い込みが邪魔をする。
他にも、遠慮し過ぎたり、オブラートに包み過ぎて、全く核心に触れられてなかったりすることもよくあることだ。
だから、相手の反応、返答やその後の行動が何かオカシイと思ったら、即刻確認&修正が必要になる。
そういうチェックは伝える側にしか出来ないこと。
だから、否が応でも伝える側が責任を持つことになる。

というわけで・・・
伝える、しかも、正しく伝えるということが、実はとても大切なことなのだ。

えっ、そんなの当たり前やろって?

当たり前のことが実は出来てないのが人間てやつで・・・
(もちろん、私も含め(^_^;))

だってねー エネルギーいるもん。
普段の生活の中で、些細なことなら結構「ま、いいや」で済ませてしまってることは多いと思う。
邪魔くさいし。

だけど、些細なことが積もっていくと、いつの間にか山になってたりする。
ビジネスにおいても、家庭においても。それ以外でも。

後になるほど修正に多大なエネルギーが必要になるので、出来るだけ早い段階でスムーズに解決しておきたいところ。

そして、後々の追っかけチェックが少なくて済むよう、正しく、端的に、かつ気持ちよく伝えるためには「表現力」も大事だなぁと思う今日この頃。
最終的にかけるエネルギーが少なくて済む方がいいもんね。
エネルギーは出来れば違うところに使いたい。

表現力、高められればなぁ・・・