
夫が旅立ったのが、去年の7月。
そう、もう少しで1年が経とうとしている。
7日に入院し、8日の面会では少ししんどそうだったが普通に会話していた。
順調に行けば1週間ほどで一般病棟へ移れるだろうと言われたので、まさかこの日の会話が最後になるとは・・・
9日の朝に容態が急変し、いくつもの機械に繋がれることになった。
本人はかなり頑張っていたことだろう。だが、意識が戻ることはなく、18日の朝、帰らぬ人となった。
何度も大病をし、入退院を繰り返していた人だから、いつか見送らなければならない時が来るのだろうとわかってはいた。
わかっていても覚悟なんて出来るはずもなく、自分が死ぬのは怖いとは思わないが、大切な人を失うことは恐怖でしかなかった。
しかし、彼の体にはストレスをかけるのが一番良くないと思っていたので、そんな気持ちは押し隠して、出来るだけご機嫌に過ごせるようにしていた(つもりである)。
とうとう別れが訪れた時、彼にかけた言葉は「お疲れさま」と「ありがとう」だった。
「本当に頑張ったね。お疲れさま。私のことは心配しなくていいから、ゆっくり休んでね。
一緒にいて楽しかった。幸せやったよ。ありがとう。
愛してる。愛してるよ。」
そんな言葉をずっとかけ続けていた。
「愛してる」なんて言ったのは最初で最後。
まさかそんな言葉が出てくるとは思わなかったが、なぜかあの時、素直にそう言えたのだ。
この1年、もう無理かもしれないと思ったこともあったけれど、いろんな人に支えてもらって、何とかかんとかやってこれた。
そしてこれからは、自分の人生の立て直しをしていかなければならない。
一体どうなっていくんだか、この先何が待っているのだか、先のことはわからないけど、不安や心配よりも、楽しみととらえて生きていきたいと思う。
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こんなことをブログに書くのはどうかと・・・正直迷った。
だけど、少なくとも私にとっては、書くことで、気持ちの整理ができ、次に進む弾みをつけることに繋がるように思えた。
読んでくださった方、こんな文章にお付き合いくださり感謝します。