情報を使うか、情報に踊らされるか

インターネットが家庭に普及し始めて二十年余り。
あっという間に一人一台スマホを持つ時代に突入。
いつでもどこでも何でも調べられる超便利な世の中になったのはいいけれど、情報の波にのまれ、溺れていないだろうか、流されてしまってはいないだろうか。

流れてくる情報をすくい上げているだけじゃ何の意味もない。
まとめサイトを見て、情報を得たつもりになっても何の意味もない。
ネットにある情報は、みんなが知っているものだと思っておいた方がいい。
実際、誰でもその気になれば(調べれば)得られるものなのだから。

重要なのは、自分が得た情報を自分がどう受け止め、どう解釈し、実際にどう使っていくかだ。
自分なりの使い方ができてはじめて自分の財産になると言えるのだと思う。

個人的に、最近すごく気になるのは情報操作やデマだ。
情報操作なんて今に始まったことではないけれど、情報の発信者が昔とは違っている。
特にTwitterなんかを見ていると、問題をすり替えて目眩ましするようなことが度々見受けられる。
そして、そういった問題のすり替えに気づかず乗ってしまう人が結構いる。
そもそも何が問題だったかを忘れてしまうようだ。

こういったことに対処するには、今何を問題としているのかということを常に意識していなければならない。
うっかり乗ってしまいそうになったら、その根本問題を思い出して思考を整理する必要がある。
それって急にやろうと思っても出来るものではなくて、それなりに訓練していかないと難しいと思う。

これはお利口さん(学校の勉強ができる)かどうかは問題ではない。
「地頭力」があるかどうかだと思う。
簡単に言うと、思考力だろうか。
それはクリエイティビティにも繋がるものだと思う。