先日、住民票が必要になり、近くのサービスセンターに取りに行った。
窓口で対応してくれたのは、とっても若い女の子。
プリントアウトされたモノを見ると
「少々お待ち下さい」
と言って、他のスタッフに何か聞きに行ってしまった。
あちこち3人ぐらいに確認して回っているようだ。
ようやく戻ってきた彼女は、満面の笑みで
「大変お待たせいたしました」
と丁寧に住民票を渡してくれた。
何も問題はなかったようだ。
私が想像するに・・・
世帯主との続柄に「妻(未届)」と書かれた住民票を彼女は初めて見たのだろう。
そう、事実婚の場合、婚姻届を出していないので「未届けの妻」という扱いになるのだ。
うちの場合(というか大体そうなんだろうけど)世帯主が夫なので、私だけが「妻(未届)」と記されるが、もし私が世帯主として登録すれば、夫の方が「夫(未届)」となるんだろうな。そっちの方がレアな感じがする。
ちなみに、事実婚のための手続きはどうするのかというと・・・特に必要なかった。住民票を移したときに、世帯主との続柄に「妻」と書いただけ。あとは役所の方で夫と妻の戸籍を調べ、重婚でないことが確認されれば、正式に(?)「妻(未届)」となる。確か、引っ越しをして転入届を提出に行ったときも、二人の戸籍の確認があったと思う。ホントそれだけ。結構簡単なものだ。
事実婚の関係は二十数年になる。今のところ、そんなに困ったことは起きていない。だけど税金関係の面においてだけは、法律婚との差が明らかにある。
どんどん多様化していく世の中で、ベースになるべき法律が一向に追いつかない。選択的夫婦別姓でさえ未だ認められない。考え方、価値観、生き方の違いによって、法的に優遇されたりされなかったりするなんて、基本的人権の尊重は何処へいったのだろう。