長年の後悔がある日突然・・・

私の辞書に「後悔」という文字はない。
とまでは言わないけど、極力後悔しないように生きてきた。マジで。

今思うに、人生初めての後悔というものは小学校入学まもない頃のこと。
初めての遠足を前に、母親と水筒を買いに行った。
その時、私はなぜか「女の子だから赤」ということに凄く抵抗を感じていて、緑色の101匹ワンちゃんの絵の水筒を選んだのだった。

買ってもらった時はとても気に入っていて、使うのが楽しみだった。
でも、いざそれを持って遠足に行ったら、そんな色の水筒を持っている女子は当然私一人。
そこで初めて気づいた。「私、浮いてる」と。

でも一度買ったものをそう簡単に買い換えてもらえるわけもなく・・・
その後数年、その緑色の水筒を使い続けるしかなかった。
「せめて黄色にすればよかった」という思いとともに。

これをキッカケに、何かを「選択する」ことについてすごく慎重になったのではないかと思う。

それ以降、長年に渡って深く後悔するということはなかった・・・一つを除いては。

それは20代前半。
私はスペインのハビエル・マリスカルというアーティストが好きで、マリスカルデザインの食器などを買って楽しんでいた。

ある日、雑貨店でマリスカルの椅子を見つけて大興奮!!
試しに座ってみると、座り心地が滅茶苦茶良くてビックリ!
本当に欲しいーーー と思ったのだけど・・・
まだ20代でお金もない。ウン万円の椅子を衝動買いする勇気もなく・・・
「またその内に、頑張って買おう!」とその場を立ち去った。

数年後・・・
いざ買いたいと思っても、とっくの昔に販売終了。
新品は手に入らないということにようやく気づくことに。
ベーシックな定番商品ではなく、売り切ったら終わりのアーティスト作品。
時すでに遅し。
中古品も含め、何年も探したけれど、手に入れることは出来なかった。
こればかりは本当に悔やんだ。
ウン十年、思い出すたび「はぁ〜 あの時、無理してでも買っておくべきだった〜」と。

が、しかし、なんと、ある日突然、我が家にやって来たのだ!!!!!

ダンナちゃん(こういう時だけちゃん付け^^;)が、私が深く後悔しているのを知っていて、オークションでずっと探してくれていたらしい。

長年抱えてきた後悔の念が、突然解消されるなんてことがあるとは夢にも思わなかった!
ほんとビックリ\(◎o◎)/!
そして感謝m(_ _)m

自分の失敗というものは、出来るだけ隠したいのが人の心理だと思うのだけど、敢えて吐露することで、思いがけず助けられることもあるんだね。