ユーザ車検

ユーザ車検をする目的・・・それは費用軽減につきる。(^^ゞ
業者に出せば点検・整備をしてくれるが、それのどこまでが本当に必要なことか否か・・・疑問に思うこともしばしば。前回の車検は業者(某大手チェーン店)にしてもらったが、『外車』というだけで、自動的に点検整備費用が国産車の1.5倍もしてビックリ!! ブレーキローターも交換しないといけないと言われたが、強く拒否した。それで車検は通ったし、2年経った今もまだローターは健在。(ま、もうそろそろ交換時期だけどね。)

そんな経験があって、車検時の整備というのはどうも疑ってしまう。普通に走って、ちゃんと止まれて、特に異常がなければ車検には通るもの。普段から車の状態に気を遣っていれば、特別な整備は必要ない。
しかし、逆に言えば、普段な〜んにもしないし、車の状態はあまり気にしてないっていう人は、こういう機会に見てもらうってのが必要でしょうけど・・・ま、そういう人はユーザ車検なんかしないよね。
な〜んて偉そうに言ってても、私はメカニックなことはよくわからないので、いつもダンナに頼っているのが真相ですが。(^_^;

さて、アストラの車検は今回で3回目。1回目はユーザ車検、2回目は業者に、そして今回はまたユーザ車検。ということは・・・2度目のユーザ車検なんだけど、1度目は検査コースはダンナに運転してもらい、私は助手席に乗ってただけなので、私にとっては今回が初めてのトライ。ハラハラ、ドキドキ、さて、上手くいくのでしょうか・・・

1.まずは予約

車検は有効期間の切れる1ヶ月前から、全国どこの車検場でも受けられる。(但し平日のみ。)テレフォンサービス(自動応答)で予約できるので、近くの車検場のテレフォンサービスに電話し、日にちと午前か午後かを指定、車両番号の下4桁を登録して予約。この時にもらう予約番号は車検の時に必要なので必ずメモ。

【参考サイト】国土交通省のサイトに自動車検査・登録ガイドがある。全国の陸運支局や検査場の場所も掲載されている。

2.車をチェック

特別な整備は必要ないとはいえ、基本を確実に押さえてないと車検にはパスしないので、自分で出来ることはきちんとチェック!

・エンジンのかかり具合
・走行に問題ないか
・マフラーに異常はないか
・ブレーキ、パーキングブレーキ
・ライト関連(ヘッドライト、左右ウィンカー、ファザード、ブレーキランプ、バックライト、フォグ等)
・タイヤ(溝は十分あるか、損傷ないか、空気圧もチェック)
・冷却水の量はもちろん、ウィンドウォッシャー液も忘れずにチェック
・オイルの量、漏れ 等々

そうそう、発煙筒のチェックも忘れずに。

あと、車が汚れていて通らないということはないけど、検査官の心証をよくするには、下回りも軽く洗車しておいた方がいいかも。

3.検査に必要なもの

車検に必要な書類は以下のとおり。5〜7は当日検査場で揃えられる。

  1. 自動車検査証
    自動車に載せてるはず。
  2. 自動車税納税証明書
    もし、納税期限を過ぎて支払っている場合は、その領収書では検査は受けられない。県税事務所に行って、納税証明書を発行してもらう必要あり。
  3. 点検整備記録簿
    これも車に載せてるはず。
  4. 自賠責保険(共済)証明書
    当日車検場で更新可能。もちろん前もって他の保険屋さんで更新してもOK。いずれにしても旧証明書必要。
  5. 自動車重量税納付書・印紙
  6. 継続検査申請書
  7. 自動車検査票・手数料納付書・印紙

あと、印鑑予約番号も忘れずに。

4.費用について

下記費用は、自分でユーザ車検する場合も業者に頼む場合も必要なもの。業者に頼めば、これに点検費用や車検代行手数料、整備が必要な場合は整備費用がプラスされる。
(下表は自家用乗用車、車両重量1〜1.5tの場合)

検査手数料 1,400円 ※小型:1,400円、普通:1,500円
自動車重量税 37,800円 ※車両重量による。
【参考】自動車重量税・税率早見表
自賠責保険料(24ヶ月) 27,600円 ※自家用乗用自動車の場合
合計 66,800円

5.車検当日

さて、車検当日。忘れ物のないように、いざ出陣!?

車検場に入る前、一応テスター屋さんで、フルコーステスト(2,500円)をしてもらった。というのも、前々回ユーザ車検を受けたとき、光軸テストで引っ掛かってしまったという経験があるから。
その時は一応調整していってたのだけど、これがなかなか微妙で×。すぐに車検場前のテスター屋さんで調整してもらって、再び検査し、その日のうちに無事済 んだものの、検査コースに並ぶ時間、これが結構長い!! ライトの調整なんてしょうもない(!?)事でコースに並びなおすぐらいなら、数千円で事前にテス トしてもらった方がいいという判断。
で、フルコーステストというのは初めてやってもらったけど・・・ホントにフルコースやってくれる。(だからフルコースだって)
やってよかったなと思ったのはスピードメータのテスト。アクセルを踏んで40kmになったらボタンを押すというテストがあるんだけど、テスターでやってくれるのは40kmになったらブザーを鳴らしてくれるので、その時点の自分のメータを確認する。やってみたらメータは43kmぐらい。ちょっとズレていた。 メータの位置を覚えておかなくては。

6.いよいよ車検場へ

私が受けたのは大阪・南港にある「なにわ自動車検査登録事務所」。
駐車場に車を止めて、まずは受付だけど・・・
一度来ているとはいえ、4年も前のこと。え〜っと、どうするんだっけ?とキョロキョロ。
とりあえず、「1」と書いてある建物に入ってみる。
おぉ、「ユーザ車検相談」という窓口がある。聞いてみよう。
「ユーザ車検に来たのですが・・・」「予約はしてますか?」「はい。」
申請用紙を売店で買って記入しろとのこと。売店があるのは「4」と書いてある建物。「なんで4なの?」と疑問が浮かぶが・・・ま、いっか。

■用紙購入&費用支払

用紙を買いに中に入ると・・・あ、なんとなく思い出してきた。
「そうそう、ここで税金やら保険やら全部払ったんやわ〜」
窓口で「ユーザ車検用書類1式ください」と65円払う。
「保険は更新してる?ここで出来るよ」と言われ、保険証を出すとすぐ手続きしてくれる。
重量税の窓口と車検手数料の窓口が並んでいるので、それぞれで書類を見せると、金額を教えてくれ、支払いをすると、各書類に印紙を貼ってくれる。費用の支払いはここで終わり。また1番の建物(受付)に戻る。

■受付

受付の前に記入用の台があり、見本を貼ってあるので、それを参考に名前や車両番号などを各書類に記入する。(なぜか鉛筆書きの部分とペン書きの部分が指定されている。)提出書類が揃ったところで受付へ提出。書類を確認すると、「じゃ、検査コースへ入ってください」と言われ、再び車に乗ってコースへ並ぶ。

7.検査ライン〜その1

検査コースは車種別に6コース。小型の一番すいていそうな列に並んだのが2時半頃。
あ、そうそう、検査ラインに入る前にスペアタイヤカバーやホイルカバーは外しておかないといけない。うちのはホイルカバーがついているので、前もって外しておいた。

並んでいる車を見ていると、私のようなユーザ車検らしき人もちらほら。前に進むのはなかなかで、車の中で寝ている人も。前の車が進んでも気づかず、係りのおじさんがやって来て窓をたたく姿もいつものことって感じ。

ちょっとずつちょっとずつ進んでラインに近づいてくると、上に電光掲示板が見えてくる。「ブレーキ」とか「踏む」、「はずす」などという文字がついたり消えたり。ふ〜ん、あれを見てその通りやればいいのね。楽勝かも。なんて大胆なことを考えつつ、結構ドキドキしていた。

そして、いよいよ順番が回ってきた。
はじめに、右側にボタンがあって、パーキングブレーキが前か後ろかをボタンを押して知らせる。左ハンドルなので、助手席に乗ってるダンナに降りて押してもらった。で、また車に乗ろうとしたら、乗らないようにと言われて・・・えっ、えっ、うそ!とそこから私は頭の中がパニック状態になってしまった。ダンナはもう何回もユーザ車検してるので、隣から教えてもらえると思って、すっかり頼り切っていたのだ。うぅ、どうしよ〜。恐る恐るラインに入っていったが・・・

8.検査ライン〜その2

そこからはもう大変!何をどうしていいやら、焦りまくり!!
はじめはテスターに乗ってブレーキ等のテストだったのだが、まずどこへ乗ったらいいかもわからなくなってしまって、前へ行きすぎてバックしたり・・・。 ずっと検査官のおじさんがマイクで指示してくれていたらしいのだけど、それが聞こえたり聞こえなかったりで、車の外からダンナが声かけてくれてようやく気づくという始末。(>_<)ゞ はっきり言って、ここで何をしたかはよく覚えていない。(って、それじゃレポートになれへんやんか〜。)
思い返すと今でも汗をかくけど、なんとかがんばって思い出してみよう・・・そうそうまずはブレーキのテストだ。

テスターの上にタイヤを乗せてニュートラルにすると、ローラーが回転してタイヤが回り出す。で、「踏む」の合図が出たら、思いっ切りブレーキを踏む。ここで思いっ切り踏むのがコツ!(これが結構大事。)サイドブレーキのテストの時も思いっ切りググッと引く。これで電光掲示板に「○」がつく。V(^0^)
それからスピードメータ検査。まず、スピードメータ検査用のローラにタイヤを乗せる。上からぶら下がっているボタンを持ち、40km/hになるまで加速する。40km/hになったところで、ボタンを押す。前もってテスター屋さんで計った数字を思い出し、メータが43km/hになったところでボタンを押した。難なくクリア。V(^0^)

続いてライト類の検査。ヘッドライトをつけてハイビームに。横から機械が出てきて、光軸、光度がチェックされ、OKなら電光掲示板に「○」が。検査官の指示に従って、ウィンカー、ハザード、フォグランプ、ストップランプ、ワイパー、ホーンの動作チェック。最後に「発煙筒見せて」と言われるので、手に持って見せてOK。
一通り終わったら、横の機械に検査票を入れると、各検査結果をスタンプされる。

次に車を前へ進めて下回り検査。これも下のピットにいる検査官から、「ブレーキ踏んで」とか「ハンドル回して」とか指示があるので、その通りに。後は検査官が各部をハンマーで叩いたり、ガタや緩みをチェックするだけ。
これが終わったらまた車を前に進めて、ボンネットを開け、エンジン形式や車体番号が車検証と一致しているかなどをチェック。あとは外観回りを一通り見られる。
その間に、排気ガスの検査(自分でやる)。自分でプローブ(検査棒)をマフラーに入れると、電光掲示板に「検査中」と表示されるので、そのままじっと待っている。表示が「検査終了」に変わったら、プローブを抜いて元の場所に戻す。
検査官のチェックも終わり、OKが出たら検査終了。
が、この時、車体番号が確認できず、別の検査場所へ行くように指示された。そこで、ラインを出て2つ隣にある「W」と書かれた場所へ移動。
「どうしました?」と聞かれ「車体番号の確認なんですけど」と言うと、すぐ助手席側に回って番号をチェックしてくれた。あ、そこだったのね。(^_^;)  ここの検査官はちゃんと知ってはるのね。自分で前もってチェックしとかなきゃいけなかったってことですね。\\(__ )ハンセイ ってことで検査終了。

9.車検終了

前もってテスター屋さんでフルコーステストをしておいたおかげで、1回で合格しました。\\(^O^)/
でも、緊張のあまり、最初に手こずっちゃって・・・同じレーンに並んでいた方、ごめんなさい。m(__)m 後ろにいた人はきっと「あの姉ちゃん、何やってんねん。どんくさいなー」と思ったことでしょう。だはは(^_^;)

最後にまた窓口へ行って書類を渡し、新しい車検証とステッカーをもらう。これで車検終了!車検場へ入って約2時間で終わりました。

終わってみると何てことはない。初めはすごく緊張してしまったけど、1度体験しちゃえばもう怖いモンなしです。(偉そうに・・・σ(^◇^;)以前(といってもずーっと前)は車検場ではユーザ車検の人は冷たくあしらわれてたらしいけど、今ではユーザ車検も珍しくないし、普通に接してくれます。私みたいに どんくさいことしてしまっても、出て行けとは言われなかったし。(^_^;)なんか怒られたような気はするけど、それもあまり聞こえてなかった。(ってことは「言ってもしゃーない」とあきれられたとか・・・(^_^;) ま、でも、後でダンナが「僕の時はあんなに優しく言ってくれへんかったでー」と言ってました。

私に出来たんだから、きっと誰にでも出来るはず。今度は自分でやってみてはいかが?

【メモ】
4年前の車検の時、ブレーキ検査の方法は、ローラーの上で80km/hまで加速してブレーキを踏むという方法だったけど、今回はブレーキを踏んでおいて、 ローラーの回転にどれだけ踏ん張れるかという検査方法になっていた。ユーザ車検の本でも古いものだとやり方が変わっているかもしれないので、前もって検査ラインを見学させてもらうのが一番いいかも。(私もそうすればよかった。(^_^;)