彼が逝って半年目の月命日。
「もう半年」なのか「まだ半年」なのかよくわからない。
月が変わる頃、いつも少し不安定になる。
時の経過を認識してしまうから。
年が変わればなおのこと。
彼と過ごした最後の年が終わってしまった喪失感。
なんとか無事に年を越せた安堵感。
新たな人生を踏み出していく期待と不安。
いろんな感情が絡まって、こんがらがって・・・
元旦の午後、体を温めたくてお風呂に入った。
彼のこといろいろ考えて涙が溢れる。
「泣き正月かよ・・・」
そう思った直後
「そっか、これが禊なんだ!」
と理解した。
何が正しかったのか、自分はちゃんと対処できたのか・・・
過去のことなんて、どうしたって取り返しのつかないことを思い悩んでも意味がない。
だけど、自分自身がそう納得できたら、それが心の禊になる。そう感じた。
もしかしたら、これは十分に納得できるまで何度も繰り返さないといけないのかもしれない。
きっと、その都度「心の禊」が進んでいくのだろう。
心が浄化され、新しいエネルギーが充填される。
泣くことは決してマイナスではない。
洗い流す意味があるのだ。
そう思えるようになった。