11/3、東京都写真美術館に行ってきた。
開催していた展示3つを制覇。
その1.畠山直哉展ーナチュラル・ストーリーズ
自然の写真はやっぱり綺麗。
氷河なんて、ため息が出るほど・・・。
シエル・トンベ(地下採石場の天井が剥がれ落ちている状態)の写真も
光と陰の部分の感触(?)が、私的には好きな感じ。
でも、最後の採石場の爆破シーンの連写は…
壁一面のスライドショーと写真の展示があったのだけど、
スライドショーを見ていると、どうしても音が欲しくなってくる。
(以前、吉野の山で200年ものの大木を切り倒すのを見た時のことを思い出す。
その時の音というか、振動というか、衝撃波というか・・・それはすごい体験だった。)
この人は、あくまで動画ではなく静止画の連写にしたかったのだろうか…
ふとそんな素朴な疑問が沸いてくる。
うーん、これについては未だ消化不良。(^_^;)
その2.コレクション展ーこどもの情景 原風景を求めて
ここのコレクションの中から、こどもを描いた作品を集めた展示。
個展と違い、いろいろな写真家の作品を見られる。
こういう展示はあまり見たことがないけど、
いろんな写真家の作品を見比べられるというのは、とても面白かった。
その面白さに最初に気付いたのは・・・
荒木経惟氏の写真が出て来た時。
それまで写真家の名前はちゃんと見てなかったんだけど、
写真を見ていたら、突然何かが飛び込んできて…
名前を確認したら、荒木氏だった。
え?何? と思い、隣の写真と見比べて見る。
具体的に何がどう違うんだろう?
荒木氏のは、なんだか今にも動きだしそう…って感じかな?
なんだか写真自体が「生きてる」感じ。
そうやって意識して見てみると、荒木氏は
写真というものを静止画として捉えてないのかもしれない、
そう思った。
え?これって・・・さっきの畠山氏のと逆の捉え方?
なんてことをいろいろ考えながら見ていたんだけど・・・
やはり未だ消化不良。(^_^;
あ、でも、今回確信したことが一つ。
土門拳氏のすごさを実感できた。
この人の構図は、ありえないぐらいスゴイと思った。
神業と言ってもいいんじゃないかと思う。
これはとても真似できるモノではない。
このコレクションの中でも次元が違うぐらい飛び抜けていた。
機会があったら、土門拳記念館に行ってみようと思う。
その3.写真新世紀ー写真表現の可能性に挑戦するコンテスト 受賞作品展
これは・・・作り込んでる写真が多くて、私好みではなかったので
早々に退散。(^_^;
この写真美術館に行ったのは2回目。
関西にこういう写真美術館がないのは本当に残念だ。