性格の特徴を9つのタイプに分類し、自己理解や自己成長の指針にしようとする「エニアグラム」というものがある。
そういった性格分類なるものを取り入れている企業があるという話は、随分前に聞いたことがある。
恐らくそういうことにも利用されているものかもしれない。
ちょっと興味を持ったので、一通り本を読んでみた。
大まかに分けて9つのタイプがあり、図にすると、円周上に右上から時計回りにタイプ1から9までを配置する。
大まかに9つだが、タイプ1の中でもタイプ9寄りのタイプ1の人や、タイプ2寄りのタイプ1の人もいて、それだけでも単純に18タイプになる。
だから「大まかに」。
そして、円周上の二次元的な分け方だけでなく、それぞれのタイプに深さがある。
「健全」「通常」「不健全」なレベルそれぞれにまた3段階のレベルがある。つまり深さも9つである。
それは人生におけるいろいろな時期によって変わっていくし、ある程度の範囲で日常的にも変化する。また成長の目安となるものでもある。
この深さのレベルというのはとても興味深くて、同じ人でも「健全」な状態にいるときと「不健全」な状態にいるときでは、まるで別人のように見えたりするものであるという。
それ故に、どのタイプかの判断はなかなかに難しいものであるらしい。
後の詳しいことは、興味があれば本を読んでもらうとして、私的に何が面白かったかというと・・・
こんなにも人は違うことを考えているのか!
ということだ。
よく人間同士、話し合えば分かり合えるみたいなことを言う人がいるが、この違い(感じ方、考え方、反応の仕方)を見ると、到底分かり合えるとは思えない。(^_^;)
特に日本人に多い(かどうかわからないが)、「言わなくてもわかるでしょ」とか「普通そうでしょ」みたいなことを言う人がいる。
私の母親もそうだったけど、私には全く分からないことが多かった。(^_^;)
分からないから質問するんだけど、邪魔くさいのか、上手く説明が出来ないのか知らないけれど、「考えたらわかる」で済まされて、結局ずーっと分からないままなことが山ほどある。
「秘密のケンミンSHOW」という番組があるが、あれを見ればよく分かる。
「常識」と思っていることが実は、ほんの狭いコミュニティの中でしか通じないなんてことは、世の中にイッパイあるのだ。
自分の思う「常識」が誰にでも通用するなんて、とんでもない思い込みであることが多いということを知っておかないと、気づかない内に自分が「非常識」人間になってしまうわけだ。
人の言動が理解できずに腹が立ったり、悩んだりって日常茶飯事ですよね。
でも人によって全然違うということを知っていれば、そういう意味のない反応(エネルギーの無駄遣い)が減るような気がします。
「理解」は出来なくても、「違い」を「認識」出来れば、もうちょっと落ち着いて対応できるようになるのではないか。
・・・という自己反省でした。m(_ _)m
「エニアグラムで分かる 9つの性格」
著者:ティム・マクリーン / 高岡よし子
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」
著者:ドン・リチャード・リソ / ラス・ハドソン / 高岡よし子 / ティム・マクリーン
「エニアグラム【実践編】 人生を変える9つのタイプ活用法」
著者:ドン・リチャード・リソ / ラス・ハドソン / 高岡よし子 / ティム・マクリーン